「HOYAはやばい」は事実と異なる!やめとけといわれる評判の理由を徹底解説

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この記事では、HOYAへの転職を検討している方に向けて、「やばい」「やめとけ」といわれている理由をお伝えします。ネット上の噂の真偽や、その背景にある実態を調査しましたので、ぜひ本記事で正しい企業理解につなげてください。

HOYAはどんな会社?

HOYAは、メガネレンズやコンタクトレンズなどの視力矯正製品、医療用内視鏡・眼内レンズなどの医療機器を扱うライフケア事業をメイン事業とする製造企業です。1941年の創業以来培ってきた光学ガラスの設計・加工技術を強みに、世界約40ヶ国(約160の拠点・子会社)で事業を展開するグローバル企業へと成長してきました。このほかにも、創業以来磨いてきた光学ガラス・精密加工技術を活かし、半導体製造に不可欠なマスクブランクス・フォトマスクや、液晶・有機ELディスプレイ製造用フォトマスク、HDD用ガラス基板などを手がける情報・通信事業も展開しています。

本記事では、公式データと客観的な事実から評判の真相を徹底解明します。

HOYAがやばいといわれている理由とは?

HOYAが「やばい」といわれている理由には、「離職率が高い」「残業時間が長い」などさまざまな内容があるようです。ただし、憶測やイメージから噂が広がっている場合もあるため、公式情報から「HOYAがやばいといわれている理由」と「その真偽」を確かめていきましょう。

HOYA

やばいといわれている理由

離職率が高いから?
残業時間が長いから?
年収が控えめだから?
将来性が乏しいから?
サイバー攻撃を受けたから?

離職率が高いから?

「HOYAの離職率が高い」という噂は、正しいといえます。HOYAの離職率は全体平均、業界平均をともに上回る水準にあるためです。

ライブラリによると、HOYAの離職率は22.0%(2025年3月期・連結)であり、厚生労働省による全体平均14.2%、製造業の離職率9.6%のいずれも超えていることがわかります。

このような噂が広まった背景には、HOYAならではの経営スタイルが関係しています。HOYAは光学やヘルスケアなど幅広い事業を手がけており、M&Aや再編を頻繁に行っています。そのため、部署の移動や退職が発生しやすい環境にあると考えられます。また、医療や精密機器の分野はスキルを持つ人材のニーズが高く、実力主義の社風も手伝って、キャリアアップを目指して転職する人が多いことも離職率を高めている理由といえるでしょう。

参考: 
HOYA「ライブラリ」 
厚生労働省「雇用動向調査

残業時間が長いから?

結論からお伝えすると、「HOYAの残業時間が長い」という噂は正しいといえます。HOYAの平均残業時間は、製造業平均・競合企業をいずれも上回っているためです。

ライブラリによると、HOYAの月平均残業時間は15.78時間(2025年3月期)です。厚生労働省による製造業平均の14.3時間や、ESGデータ集による競合オリンパスの残業時間14.66時間と比べても、上回る水準であることがわかります。

残業が多くなりやすい背景には、精密機器や医療機器という扱う製品の特性があります。これらの製品はきわめて高い品質や厳しい安全ルールが求められるため、開発や製造のチェックに時間がかかりやすいのです。さらに、時期によって注文や開発のスケジュールが集中しやすいことも、残業時間を増やす原因になっていると考えられます。

参考: 
HOYA「ライブラリ」 
オリンパス「ESGデータ集」 
厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年11月分結果速報

年収が控えめだから?

「HOYAは年収が控えめである」という噂は、一部事実です。製造業平均は上回るものの、競合企業の水準には届いていないため、噂が完全な誤りとはいえません。

有価証券報告書(2026年3月期)によると、HOYA(単体)の平均年収は970万4,451円です。厚生労働省による製造業平均382万3,200円を上回る一方で、競合のオリンパスの平均年収は有価証券報告書(2026年3月期)によると1,005万6,995円であり、HOYAの年収はこれを下回ることがわかります。

「年収が低い」という噂が出回る背景には、メディアなどでよく取り上げられる超高年収企業と比較されやすいことが挙げられます。医療機器や精密機器の業界は「給料が高い」というイメージが強いため、実際の給料が高くても世間のイメージとの間にギャップが生まれてしまうのです。年収をチェックする際は、一部のライバル企業だけでなく業界全体や全国平均と比べて見極めることが大切です。

参考: 
HOYA「有価証券報告書」 
オリンパス「有価証券報告書」 
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況

将来性が乏しいから?

結論からお伝えすると、「HOYAの将来性が乏しい」という噂は誤りです。これは、収益面・財務面ともに安定した状態が続いており、事業基盤の堅調さがうかがえることが背景にあります。

有価証券報告書によると、直近5期の業績は以下のとおりです。

決算期売上高営業利益
2022年3月期6,614億6,600万円2,107億600万円
2023年3月期7,235億8,200万円2,158億3,200万円
2024年3月期7,626億1,000万円2,365億6,400万円
2025年3月期8,660億3,200万円2,599億6,500万円
2026年3月期9,477億4,900万円3,276億6,800万円

※表中の営業利益は、税引前利益を使用しています。

出典:HOYA「有価証券報告書

決算説明資料によると、マスクブランクスやHDD基盤などを手がける情報・通信事業の需要が伸びていることが、近年の業績拡大の主な理由です。この結果、売上高・税引前利益(≒営業利益相当) はともに過去最高を更新しています。

決算期営業利益率(%)自己資本比率(%)
2022年3月期31.8681.0
2023年3月期29.8379.6
2024年3月期31.0280.4
2025年3月期30.0278.9
2026年3月期34.5778.4

※表中の営業利益率は、税引前利益をもとに算出しています。

出典:HOYA「有価証券報告書

また、自己資本比率は78.4%以上をキープしており、財務省が示す全体平均42.1%と比較してもその高さは明らかです。営業利益率も30%前後の高水準を維持しており、過去5年間を通じて収益性・財務健全性のいずれも高い水準を保っていることがわかります。

「将来性が乏しい」という噂が広まった背景には、このような好業績が知られていないことで、ニュースのイメージだけで「将来性が怪しい」という誤解が生まれてしまったと考えられます。

参考: 
HOYA「決算説明資料」 
財務省「法人企業統計調査 調査の結果

サイバー攻撃を受けたから?

「HOYAがサイバー攻撃を受けた」という噂は、正しいといえます。公式情報として個人情報の外部流出の件を公表しているためです。

ニュースリリース(2025年4月14日)によると、2024年3月30日に外部からの不正アクセスが発生しました。翌日にはシステムを切り離して対処したものの、4月2日の調査で医療機器(内視鏡など)を扱う部門から個人情報が漏洩したことが判明しています。流出したのは患者のデータや採用応募者、社員など計約6,500件分です。HOYAは関係機関へ報告するとともに、パスワードの強化やセキュリティ対策を実施しています。

公的に発表された事実であることに加え、医療に関わる機密性の高い情報が含まれていたためニュースで大きく報じられ、悪いイメージにつながったといえます。

参考:HOYA「サイバー攻撃による個人情報の外部流出について

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HOYAに向いている人の特徴

HOYAに向いているのは、国籍を問わず経営の中枢を任される環境で若いうちからグローバル経営に携わりたい人です。また、事業を拡大する経験や、複数事業を横断してポートフォリオを動かす経営スキルを身に付けたい人にも活躍の機会が広がっています。

海外現地法人を率いるグローバル経営キャリアを目指す人
シェア拡大を主導する事業拡大経験を積みたい人
複数事業を横断してポートフォリオを動かす経営スキルを身に付けたい人

海外現地法人を率いるグローバル経営キャリアを目指す人

HOYAに向いているのは、「若いうちから海外拠点の経営そのものに関わりたい人」です。

これは、多くの日系企業が本社主導で海外拠点を管理する一方、HOYAは国籍を問わず現地法人のトップや事業部長を任せる人事運用を徹底しているからです。

人的資本 – 労務管理および人材戦略によると、社員の90%以上が海外拠点に所属し、海外現地法人の90%を超える割合で日本人以外の方がトップを務めています。2022年度に導入されたグローバル共通の評価フレームワークのもとで働くため、本社の意向を代弁するのではなく現地の市場に応じて自ら意思決定する経営視点が磨かれます。

そのため、グローバル組織を実際に動かした経験として社外にも伝わりやすいポジションが開かれており、海外現地法人を率いるキャリアを目指す人に向いています。

参考: 
HOYA「人的資本 – 労務管理」 
HOYA「人材戦略

シェア拡大を主導する事業拡大経験を積みたい人

確立されたポジションにある事業をさらに拡大していく経験を積みたい人」も向いている特徴の1つです。

これは、ゼロから事業を立ち上げるのではなく、すでに高いシェアを握る市場でさらに独占に近い水準を目指すという特殊な事業環境をHOYAが持っているためです。

統合報告書(2025年)によると、HDD用ガラス基板において、ノートパソコン向けの2.5インチ市場ではシェア100%を誇ります。一方で、データセンターなどで使われる3.5インチのニアライン向け市場におけるガラス基板のシェアは40%程度にとどまっています。HOYAは、新技術の導入やディスク枚数の増加といった市場の変化をとらえ、このニアライン市場のほぼすべてをガラス基板へ置き換えていく方針です。そのため、新規顧客の開拓や増産投資の判断など、大きな事業規模を動かすテーマを任される機会が広がっています。

このことから、価格や供給体制を含めた市場設計そのものに関わりながら、ニッチ市場で高いシェアを維持・拡大していく経験を積みたい人に適した環境といえるでしょう。

参考:HOYA「統合報告書

複数事業を横断してポートフォリオを動かす経営スキルを身に付けたい人

3つ目の特徴は、「性質の異なる複数事業を横断しながら、資本配分を動かす経営視点を磨きたい人」です。

これは、HOYAが景気の波の受けやすさもビジネスの仕組みも異なるライフケア事業と情報・通信事業を、あえて同時に運営することで、事業全体を見ながら経営判断を行う体制を築いているからです。

統合報告書(2025年)によると、四半期に一度実施する事業部別のレビュー(予算会議)で各事業の業績や市場環境を厳しく評価し、成長性の高い事業へ資金を重点的に振り向ける一方、競争力を失った事業は撤退させるという、実力主義に基づく運営を明言しています。具体的には、担当事業の実績分析や改善提案を起点に、成長性の高い事業への資金再配分や撤退判断といった、グループ全体の資源配分に関わる議論に加わっていく経験を積むことができます。

そのため、年単位の計画をじっくり実行する力ではなく、変化の兆候を早期につかんで軌道修正する俊敏な経営判断力を磨きながら、事業ポートフォリオ全体を見渡せる経営人材を目指す人に適した環境といえます。

参考:HOYA「統合報告書

HOYAに向いていない人の特徴

HOYAに向いていない可能性があるのは、内視鏡・治療機器分野などひとつの領域を軸に専門性を深めたい人です。また、決められた手順を正確にこなす業務や、勤続年数に応じた安定的な評価を求める人も、HOYAの風土にギャップを感じる場合があります。

内視鏡・治療機器分野を軸に、スペシャリストとして専門性を深めたい人
QA・RA(品質保証・薬事)のような、手順を守り安全性を担保する専門職でキャリアを積みたい人
ジョブ型人事制度のもと、等級基準に沿って昇格を目指したい人

内視鏡・治療機器分野を軸に、スペシャリストとして専門性を深めたい人

HOYAに向いていない可能性があるのは、「内視鏡・治療機器分野を軸に、専門性を極めたい人」です。

HOYAは、特定の事業分野だけに経営資源を固定せず、事業ポートフォリオや人員構成を柔軟に見直しながらグローバルに運営していく組織文化を持っているからです。 採用情報によると、直近3年間の新規採用者における中途採用比率は84~96%と高く、外部人材の登用や事業内での人員の配置転換が前提となっています。また、主要事業部門の約半数で外国籍の事業部長が指揮を執るなど、状況に応じて担当や組織が流動的に変わりやすい環境です。

一方、ニュースリリース(2022年)によると、競合のオリンパスは2021年に映像事業を、2022年に祖業である科学事業(現エビデント)を譲渡し、「真のグローバルなメディカル・テクノロジーカンパニー」として内視鏡・治療機器分野に経営資源を一本化しました。事業領域を一つに絞り込んだことで、同じ製品分野の中で専門性を深めながら長期的にキャリアを積み上げやすい環境といえるでしょう。

そのため、内視鏡・治療機器分野を軸に長期的な専門性を深めたい人には、HOYAは力を発揮しにくい場所として映る可能性があります。

参考: 
HOYA「採用情報」 
オリンパス「ニュースリリース(2022年)

QA・RA(品質保証・薬事)のような、手順を守り安全性を担保する専門職でキャリアを積みたい人

QA・RA(品質保証・薬事)のような、手順を守り安全性を担保する専門職でキャリアを積みたい人」もHOYAに向いていない可能性があります。

これは、HOYAでは、指示された業務を正確にこなすこと以上に、自ら課題を発見して解決する力や、自律的に変化やイノベーションを起こす姿勢が強く求められるからです。 採用情報においても、自ら動いて変革を推進する意欲や責任感が重視されており、従来のルールを守ることよりも新たな価値を生み出す姿勢が評価される風土があります。

一方、オリンパスの品質保証・薬事では、医療機器の規制対応や社内プロセスの標準化、各国の規制動向調査といった、手順を正確に守り安全性を担保する業務が中心に位置づけられています。「法規制を遵守した安全な製品を届ける」ことを重視していることから、決められた手順を確実に守りながら仕事を進めたい人には合いやすい環境です。

そのため、こうした堅実さを重視する働き方を望む人には、HOYAの働き方と理想との間にミスマッチが生じるかもしれません。

参考: 
HOYA「採用情報」 
オリンパス「品質保証・薬事

ジョブ型人事制度のもと、等級基準に沿って昇格を目指したい人

3つ目の特徴は、「ジョブ型人事制度のもと、等級基準に沿って昇格を目指したい人」です。

これは、HOYAの人事評価は、年次や決まった基準に従って自動的に決まるものではなく、周囲からの多角的な評価や実質的な成果に依存する割合が大きいからです。 人材戦略によると、上司だけでなく同僚や部下からの視点を取り入れた360度評価を運用しており、定型の等級基準を満たせば順調に上がるという単純な仕組みにはなっていません。

一方、人材マネジメントによると、オリンパスは2019年に管理職層へ、2023年には非管理職層にもジョブ型の人事制度を拡大し、成果・行動・総合の3要素からなる評価制度と、職責を基準とした等級制度を国内外で統一しています。等級ごとに求められる基準があらかじめ定義されているため、自分がどの等級で何を満たせば評価が上がるのかが見えやすい環境です。

したがって、明確に定められた等級基準に沿って着実にキャリアステップを踏みたい人には、多面評価で柔軟な運用が行われるHOYAの評価体制が馴染みにくく感じられる可能性があります。

参考: 
HOYA「人材戦略」 
オリンパス「人材マネジメント

HOYAによくある質問

HOYAへの転職でよくある質問をまとめました。「HOYAはホワイト企業?」「採用大学の傾向は?」など、気になることがある方はチェックしてみましょう。

HOYAはホワイト企業?

HOYAは働きやすさが整った企業といえるでしょう

従業員の健康管理を企業レベルで実践していることを示す「健康経営優良法人(大規模部門)」の認定を受けており、外部からも高い評価を得ています。ライブラリによると、有給取得率は68.8%(2024年度)と、厚生労働省による全体平均58.3%、製造業平均62.6%のいずれも上回る水準であり、休みを取りやすい風土があることがわかります。

また、人材戦略にあるとおり、フレックスタイム制や在宅勤務、副業なども整備されており、従業員の働きやすさを重視する姿勢がうかがえます。

参考: 
HOYA「健康推進活動」 
HOYA「ライブラリ」 
HOYA「人材戦略」 
厚生労働省「令和4年就労条件総合調査 結果の概況

HOYAに入社した人の採用大学が知りたい

HOYAの採用大学は、東京大学や京都大学をはじめとする旧帝国大学、筑波大学・千葉大学・横浜国立大学といった難関国立大学が中心です。加えて、長岡技術科学大学や九州工業大学、東京科学大学(旧:東京工業大学)など、理工系に特化した国立大学からの採用も目立ちます。

地域大学名
北海道北海道大学
東北岩手大学、東北大学、山形大学
関東・甲信越足利大学(旧:足利工業大学)、茨城大学、宇都宮大学、学習院大学、慶應義塾大学、埼玉大学、静岡大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東海大学、東京科学大学(旧:東京工業大学)、東京大学、東京農工大学、東京理科大学、長岡技術科学大学、信州大学、山梨大学、山梨学院大学、横浜国立大学、横浜市立大学、早稲田大学
東海中部大学、名古屋大学
関西大阪大学、大阪府立大学、関西大学、京都大学、神戸大学、同志社大学、兵庫県立大学(旧:姫路工業大学)、近畿大学
中国・四国岡山大学、岡山理科大学、山口大学
九州・沖縄九州大学、九州工業大学、九州東海大学(東海大学に統合される形で閉校)、熊本大学、崇城大学(旧:熊本工業大学)、福岡大学、第一経済大学、鹿児島大学

HOYAの勤務地は?

HOYAは、国内主要拠点として東京や仙台・名古屋・大阪・広島など全国各地に営業所を展開しています。事業部ごとに独立して採用や組織運営を行っているため、基本的には配属された事業部や拠点での勤務が中心です。具体的な勤務地は募集職種や配属先ごとに異なるため、最新の募集要項や面接の場での確認をおすすめします。

参考: 
HOYA「会社概要」 
HOYA「採用情報

HOYAの面接時に聞いておくべき質問

HOYAへ転職するにあたって、面接の最後にある「逆質問」はアピールの場であると同時に、あなた自身が企業を評価する貴重なチャンスです。ここでは、HOYAの面接時に聞いておくべき質問を4つご紹介します。

アイケア(コンタクトレンズ販売など)事業の顧客視点に関する質問

聞き方のNG例

コンタクトレンズの「アイシティ」は店舗数がとても多いですが、他社の店舗と比べて何が違うのでしょうか?

聞き方のお手本例

「アイシティ」等のアイケアショップ事業において、EC化が進む中で実店舗ならではの顧客体験や価値提供のために現場で力を入れている点について教えてください。

1つ目は、「アイケア(コンタクトレンズ販売など)事業の顧客視点」に関する質問です。

NG例は「店舗数の多さ」や「他社との違い」といった表面的な特徴にしか触れておらず、店舗へ足を運んで観察するなどの基本的な企業研究が不足している印象を与えてしまいます。また、質問自体が受動的で、自ら仮説を持って企業を理解しようとする姿勢が見えません。

一方、お手本例は、EC化の進展という業界全体の構造変化や課題を的確に捉えたうえで、実店舗が果たすべき独自の価値や現場の取り組みを具体的に尋ねています。市場動向を踏まえた上で店舗の役割を考える視点を示せるため、顧客体験の創造や店舗経営に関心がある高いビジネスセンスをアピールできます。

ライフケアによると、HOYAはコンタクトレンズ専門店「アイシティ」を全国展開しており、小売・サービス面でも強みを持っています。EC化が進む市場環境において実店舗が持つ独自の役割や接客価値を尋ねることは、BtoC領域におけるマーケティングや営業戦略の深層を学ぶうえで役立つ観点です。

参考:HOYA「ライフケア

能力主義に基づくグローバル登用に関する質問

聞き方のNG例

御社は能力主義で海外登用にも積極的とのことですが、海外勤務のチャンスはありますか?

聞き方のお手本例

海外子会社の約9割を現地人材がマネジメントされているとのことですが、日本で中途入社した社員が海外拠点で活躍した事例があれば伺いたいです。

2つ目は、「能力主義に基づくグローバル登用」に関する質問です。

NG例はキーワードこそ押さえているものの、「チャンスがあるか」という自身の希望や権利の確認に終始してしまっています。企業側から与えられる機会を待つ姿勢に見えてしまい、自ら成果を出してキャリアを切り拓く主体性に欠けると判断される可能性があります。

これに対しお手本例は、「海外子会社のマネジメントの約9割が現地人材」という公開情報を事前に把握したうえで質問を組み立てています。事実に基づいた客観的な視点から、日本採用の社員がどのようなパスでグローバルに貢献しているのかを聞くことで、自身のキャリア開発に対する本気度と高い成長意欲を伝えられます。

統合報告書(2025年)によると、HOYAは国籍・性別を問わない能力主義を掲げ、海外子会社の約9割を現地人材がマネジメントしているという実績を公式に開示しています。中途入社者が実際にどの程度グローバルな役割を担えるのか、具体事例を通じて理解することは、自身のキャリアの伸ばし方を考えるヒントとなるでしょう。

参考:HOYA「統合報告書

先端技術領域における営業と技術部門の連携に関する質問

聞き方のNG例

EUV用マスクブランクスをはじめとする先端技術の進歩は速いですが、営業担当として追いつくのは大変でしょうか?

聞き方のお手本例

EUV用マスクブランクス領域で世界トップシェアを誇る中、技術革新のスピードに対応するため、営業と技術開発部門はどのように連携していますか?

3つ目は、「先端技術領域における営業と技術部門の連携」に関する質問です。

NG例は「大変でしょうか」という個人の感想や労力に対する不安を尋ねており、業務に対する主体性や課題解決の意識が感じられません。厳しい環境を回避したいという後ろ向きな印象を与えてしまうリスクがあります。

これに対しお手本例は、高い市場シェアと技術革新の速さという業界の事実を前提としたうえで、部門間の協調体制やプロセスについて尋ねています。個人の努力論にとどまらず、組織として顧客の高度なニーズにどう応えているかという高い視座を持っており、チームで成果を上げる成熟したビジネス感覚を示せます。

情報・通信によると、HOYAは最先端半導体製造に必須のEUV用マスクブランクス等で高いシェアを誇り、技術革新のスピードが速い分野を担っています。決算説明資料にもその実績が示されるとおり、営業職が製品を売るだけでなく技術部門とどう協力して顧客のニーズを捉え続けているかという実務プロセスを理解しておくことは、入社後の即戦力化に欠かせない視点です。

参考: 
HOYA「情報・通信」 
HOYA「決算説明資料

高い営業利益率を支える現場の行動基準に関する質問

聞き方のNG例

HOYAは製造業の中でも利益率が高いですが、利益が出た分は給与や賞与にしっかり反映される仕組みですか?

聞き方のお手本例

業界トップクラスの高い営業利益率を維持されていますが、日々の業務の中でコスト削減や高付加価値化のために現場で徹底されている行動基準は何ですか?

4つ目は、「高い営業利益率を支える現場の行動基準」に関する質問です。

NG例は企業が得た成果の還元(給与や賞与)という待遇面にしか関心がないように受け取られ、自身が企業に対してどのような価値を提供できるかという貢献姿勢が欠けて見えてしまいます。

これに対しお手本例は、高収益という実態を踏まえたうえで、それを実現するための現場の行動基準や意識を尋ねており、コスト意識や高い生産性を持って利益に貢献しようとする高い視座を伝えられます。

決算説明資料によると、HOYAは製造業でありながら高い営業利益率を誇っており、効率的な事業運営と徹底した収益性の追求が全社に浸透しているのが特徴です。高い利益率を支える現場レベルでの具体的な取り組みやコスト意識、行動管理のレベル感を尋ねることで、入社後に求められる仕事の基準値を具体的にイメージできるでしょう。

参考:HOYA「決算説明資料

HOYAについての詳細

HOYAは、視力矯正関連製品と医療機器を扱うライフケア事業、半導体・ディスプレイ関連部材を扱う情報・通信事業を両輪で展開する企業です。創業以来培ってきた光学ガラスの設計・加工技術を、メガネレンズから医療機器、半導体材料まで幅広い分野に応用できる点に強みがあります。

事業・仕事内容

HOYAのメイン事業はライフケア事業です。アイケア部門では、独自のFREE FORM技術による両面複合累進設計レンズ「BOOM」をはじめとするメガネレンズや、コンタクトレンズ専門店「アイシティ」を通じたコンタクトレンズの製造・販売を展開しています。メディカル部門では、「PENTAX Medical」ブランドの医療用軟性内視鏡、「HOYA Surgical Optics」ブランドの白内障用眼内レンズ、骨補填材「アパセラム」などの医療機器を提供しています。

周辺事業には情報・通信事業を据えており、半導体製造に不可欠なマスクブランクス・フォトマスクや、液晶・有機ELディスプレイ製造用フォトマスク、HDD用ガラス基板などを手がけています。

メガネレンズやフォトマスクの製造で培ってきたガラス材料の設計・精密加工技術を、医療機器や半導体材料など幅広い領域に応用することで、光学技術を軸にした事業間シナジーを生み出しています。

事業分野主な製品・サービス
アイケア(ライフケア事業)メガネレンズ「BOOM」、コンタクトレンズ(アイシティ)
メディカル(ライフケア事業)内視鏡「PENTAX Medical」、眼内レンズ「HOYA Surgical Optics」、骨補填材「アパセラム」
情報・通信事業半導体マスクブランクス・フォトマスク、ディスプレイ用フォトマスク、HDD用ガラス基板

参考: 
HOYA「会社概要」 
HOYA「事業紹介

HOYAの会社概要

会社名HOYA株式会社
設立1944年8月
代表者取締役 兼 代表執行役CEO 池田 英一郎
資本金62億6,420万1,967円
本社所在地東京都新宿区西新宿6-10-1 日土地西新宿ビル 20F
公式WebサイトHOYA

採用情報
  1. 評判レポート
  2. 製造業

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