「愛三工業はやばい」は事実と異なる!やめとけといわれる評判の理由を徹底解説

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この記事では、愛三工業への転職を検討している方に向けて、「やばい」「やめとけ」といわれている理由をお伝えします。ネット上の噂の真偽や、その背景にある実態を調査しましたので、ぜひ本記事で正しい企業理解につなげてください。

目次

愛三工業はどんな会社?

愛三工業は、燃料ポンプモジュールやスロットルボデー、キャニスタなど、自動車のパワートレイン関連部品を製造・販売する自動車部品メーカーです

トヨタ自動車グループの一員として、売上高の約5割(2026年3月期実績で48.9%)をトヨタ自動車向けが占めており、長年培ってきたエンジン制御技術を強みとしています。2022年にはデンソーから燃料ポンプモジュール事業を譲り受けて世界シェアの拡大を図り、2026年4月にはトライスを子会社化するなど事業基盤の強化を続ける一方、電池セルケースや水素バルブといった電動化・脱炭素領域の新製品開発にも取り組み、事業ポートフォリオの転換を進めています。

本記事では、公式データと客観的な事実から評判の真相を徹底解明します。

愛三工業がやばいといわれている理由とは?

愛三工業が「やばい」といわれている理由には、「パワハラ的な指導や体育会系の企業文化がある」「燃料ポンプのリコール問題を起こしている」などがあるようです。ただし、憶測やイメージから噂が広がっている場合もあるため、公式情報から「愛三工業がやばいといわれている理由」と「その真偽」を確かめていきましょう。

愛三工業

やばいといわれている理由

パワハラ的な指導や体育会系の企業文化が問題視されているから?
年収が低く、昇給ペースが遅い(年功序列)から?
燃料ポンプの大規模リコール問題を起こしているから?
過去にも品質問題で巨額の損失を計上した実績があるから?
北米子会社で詐欺被害に遭ったから?

パワハラ的な指導や体育会系の企業文化が問題視されているから?

「パワハラ的な指導や体育会系の企業文化がある」という噂は、必ずしも真実とはいえないでしょう。ハラスメント相談窓口や通報体制は公式に整備されているものの、実際の発生件数や処分件数といった定量データは開示されておらず、噂を裏付けることも否定することもできません。

公式サイトのコンプライアンス(サステナビリティ)によると、愛三工業は職場のハラスメントを対象にした相談窓口や、国内外グループ会社向けの「グローバルヘルプライン」を設置し、公益通報者保護法に準拠した通報者保護体制を整えています。また、有価証券報告書(2026年3月期)によると、2022年8月に人権尊重の取り組みを推進するための「人権方針」を策定し、2022年度から継続的に従業員エンゲージメントサーベイを実施しています。2023年からは役員・幹部と非管理職従業員による対話会「愛三カタリバ」を、2025年度からは管理職を対象とした「愛三カタリバ管理職版」を開催するなど対話文化の醸成に取り組んでおり、2025年度のエンゲージメントスコアは調査開始の2022年度に対して4ポイント向上(2030年目標60ポイントに対し当期実績53ポイント)しています。

また2026年2月には、ハラスメント防止を目的の一つとしたLGBTQに関する研修会を開催したことも明記されています。一方で、これらの資料にはハラスメントの相談件数や懲戒件数など、噂の真偽を直接判定できる定量データの開示は確認できません。

「体育会系」というイメージが広まった背景には、トヨタグループの製造業として目標達成やものづくりの現場で厳しい指導文化が根付きやすいことに加え、相談窓口や研修の実績が定量データとしては公表されていないため、口コミなどで語られるイメージが払拭されにくいことが考えられます。転職を検討する際は、配属予定の部署における実際の指導スタイルについて、面接や職場見学の機会に確認しておくとよいでしょう。

参考: 
愛三工業「コンプライアンス(サステナビリティ)」 
愛三工業「有価証券報告書

年収が低く、昇給ペースが遅い(年功序列)から?

「年収が低い」という噂は、平均年収の水準だけで見ると誤りといえます。ただし、「昇給ペースが遅く年功序列的である」という点については、会社自身が課題として認識しており、一部事実といえるでしょう。

有価証券報告書(2026年3月期)によると、愛三工業(提出会社単体)の平均年間給与は764万5,998円(平均勤続年数21.7年、平均年齢44.6歳)です。厚生労働省による製造業の平均年収は382万3,200円、全国平均は396万4,800円であるため、愛三工業の平均年収は製造業平均・全国平均のいずれも大きく上回っていることがわかります。

一方で、2020年度から段階的に導入してきた新人事制度のもと、非管理職向けの教育体系や評価の仕組みを継続的に見直してきた経緯があり、労働者の男女の賃金差異は全労働者で74.1%(正規雇用73.6%)となっているなど、年功序列的な処遇構造のもとで属性による差が依然として残っていることも読み取れます。

平均年収そのものは業界・全国平均を上回る水準にあるものの、年功序列型の制度のもとでは若手や非管理職の給与上昇が緩やかになりやすく、同年代の他社社員との差を感じた社員の声が「年収が低い」という噂として広がったと考えられます。転職を検討する際は、平均値だけでなく年齢別の給与レンジや昇給モデルについても、面接や求人票で確認しておくことが重要です。

参考: 
愛三工業「有価証券報告書」 
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況

燃料ポンプの大規模リコール問題を起こしているから?

「愛三工業が燃料ポンプの大規模リコール問題を起こしている」という噂は、一部事実といえます。燃料ポンプの不具合による大規模リコールは実際に発生していますが、対象となった燃料ポンプは2018年〜2019年頃に製造されたものであり、愛三工業がこの事業を譲り受けたのは2022年9月であるため、現在の愛三工業が不具合を発生させたと単純に断定することは正確ではありません。

トヨタ自動車のトヨタ リコール等情報によると、ルーミー・タンク・パッソなど計約22万台超で、燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)が燃料により膨潤・変形し、走行中にエンストに至るおそれがある不具合が判明し、2021年6月24日・2023年5月25日に続き2023年11月2日付で3回目のリコール届出が行われています。消費者庁リコール情報サイトでも、ダイハツ「トール」「ブーン」、トヨタ「ルーミー/タンク」「パッソ」、スバル「ジャスティ」の燃料装置(燃料ポンプ)の不具合として、国土交通省への届出に基づき2023年11月3日から対応が開始されていることが確認できます。

一方、愛三工業の有価証券報告書(2026年3月期)によると、愛三工業は2022年1月にデンソーと燃料ポンプモジュール事業の譲受契約を締結し、同年9月に譲受を完了しており、リコール対象車両の燃料ポンプが製造された時点では、当該事業はデンソーが手掛けていたことになります。

なお、同資料の「事業等のリスク」には、「すべての製品に欠陥がなく、将来においてリコール等が発生しないという保証はない」「大規模なリコール等…は、多額のコストを要するとともに、当社グループの評価に重大な影響を与え…る可能性がある」に加えて、「万が一、品質に関する重大なコンプライアンス違反等が発生した場合には、当社グループの社会的信用の失墜やブランドイメージの毀損など、財政状態と経営成績に悪影響を及ぼす可能性がある」と、製品の欠陥・リコールが経営リスクとして明記されています。

デンソーから燃料ポンプモジュール事業を引き継いだ経緯があるため、旧デンソー製部品に起因するリコールであっても「愛三工業の製品」として世間で語られやすく、噂が広がっていると考えられます。転職を検討する際は、事業譲受にともなう品質保証体制の統合状況についても、企業研究の一環として確認しておくとよいでしょう。

参考: 
トヨタ自動車「リコール等情報」 
消費者庁「リコール情報サイト」 
愛三工業「有価証券報告書

過去にも品質問題で巨額の損失を計上した実績があるから?

「過去にクランク角センサーの不具合で巨額の特別損失を計上した」という噂は、必ずしも真実とはいえないでしょう。この件について会社自身の公式資料(有価証券報告書・決算短信等)を今回確認することができなかったため、噂の内容そのものを事実・誤りと判定することはできません。

有価証券報告書(2026年3月期)の「事業等のリスク」には、「大規模なリコール等や製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストを要するとともに、当社グループの評価に重大な影響を与え、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある」と明記されており、品質問題が経営上のリスクとして継続的に認識されていることは確認できます。一方、2006年当時の特別損失計上に関する会社自身の公式資料は、今回参照できた公式IR資料の範囲では確認できませんでした。

自動車部品メーカーは品質問題が経営に直結しやすい業態であるため、過去の事案がネット上で語り継がれることで、現在の企業イメージに影響を与えていると考えられます。気になる場合は、過去の決算資料や有価証券報告書を自身でも確認したうえで、最新の品質管理体制について面接で質問してみるのがおすすめです。

参考:愛三工業「有価証券報告書

北米子会社で詐欺被害に遭ったから?

北米子会社における資金流出事案については、一部事実といえるでしょう。複数の報道で2022年5月18日付の適時開示として発表されており、上場企業として開示義務に基づき公表された事実である点は確認できます。一方、被害額や詳細については、今回参照できた公式サイト上で開示原本を直接確認することができず、具体的な内容の全容は現時点では明らかにできません。

愛三工業の公式サイト(IRニュース有価証券報告書等)で参照できた範囲では、2022年の事案そのものの被害額や詳細に関する記載を直接確認することはできませんでした。ただし、有価証券報告書(2026年3月期)の「事業等のリスク」(情報セキュリティ)には、「外部からのサイバー攻撃等による情報セキュリティ事故や詐欺による資金流出などが起こった場合、その被害の規模により、当社グループの業績と財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある」と明記されており、詐欺による資金流出を経営リスクの一つとして公式に認識していることは確認できます。そのため、被害額など2022年事案の具体的な内容について、公式の一次情報での裏付けが完了しているとはいえません。

上場企業が適時開示を行った事案は、証券取引所の適時開示システム(TDnet)を通じて広く報道されるため、噂ではなく実際に発表された事実として認知が広がっていると考えられます。正確な経緯を知りたい場合は、愛三工業のIRニュースページで該当時期の開示資料を直接確認することをおすすめします。

参考: 
愛三工業「IRニュース」 
愛三工業「有価証券報告書

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愛三工業に向いている人の特徴

愛三工業に向いている人は、自動車関連のシステム開発の上流工程から携わりたい人です。大手企業に所属しながらも、少数精鋭でプロジェクトを進めたい人も、愛三工業で活躍しやすいでしょう。

自動車関連のシステム開発の上流から携わりたい人
大手だけど少数精鋭でプロジェクトを進めたい人

自動車関連のシステム開発の上流から携わりたい人

愛三工業に向いているのは、パーツ単体ではなく「システム全体」の設計・開発に携わりたい人です

デンソーのような企業では組織の分業化が進んでおり、「センサーのこのパーツの回路だけ」「ソフトウェアのこのモジュールだけ」といった高度な局所化(専門化)が起きやすくなると考えられます。一方、愛三工業は「エンジンの燃料噴射・吸排気システム」や「電動車の熱マネジメントシステム」など、システム一式(システム全体)で自動車メーカーに提案・納入する強みを持っています。

実際に有価証券報告書の研究開発活動の記載によると、EVの電気的接続を担う「バスバーエンド」を2025年3月に北米拠点で量産開始し、電力の供給・分配を担う「分岐ボックス」も2026年度の量産開始に向けて準備を進めています。長年エンジン領域で培ってきた適合技術・精密加工技術を、こうした新しい電動化製品の量産立ち上げにも応用できる点は、パワートレインからキャリアの幅を広げたい技術者にとって成長機会の多い環境といえます。

単体のパーツだけでなく「システム全体としてどう動くか」を設計・解析する俯瞰的なスキルや、ハードウェア(メカ・電気)とソフトウェアを横断して理解する領域横断型の技術力を身につけたい人にとって、愛三工業はやりがいのある環境といえるでしょう。

参考:愛三工業「有価証券報告書

大手だけど少数精鋭でプロジェクトを進めたい人

愛三工業に向いているのは、若手のうちから主担当としてプロジェクトを任されたい人です

完成車メーカー(トヨタ等)や超大手一次サプライヤー(Tier1)では、プロジェクトの規模が大きすぎるがゆえに、若手のうちは「全体の一部」しか担当できないケースも少なくありません。愛三工業は有価証券報告書(2026年3月期)によると単体従業員数2,580名という中堅〜大手の規模感であり、若手のうちから主担当として案件を任される文化があると考えられます。

企画・設計から評価・量産立ち上げまでを一貫して回す「一人立ちしたプロジェクトマネジメント力」や、少数精鋭のチームで自ら課題を発見し、他部署(生産技術や品質保証)を巻き込んで解決する推進力を磨きたい人に適した環境といえるでしょう。

参考:愛三工業「有価証券報告書

愛三工業に向いていない人の特徴

愛三工業に向いていない可能性のある人の特徴は、最先端のSDVや自動運転など、電子・ソフト領域の高度スキルを磨きたい人です。また、数十億〜数百億円規模の大規模プロジェクトに携わりたい人も、愛三工業の事業規模には馴染みにくいでしょう。

最先端のSDVや自動運転など、電子・ソフト領域の高度スキルを磨きたい人
数十億〜数百億円規模の大規模プロジェクトに携わりたい人

最先端のSDVや自動運転など、電子・ソフト領域の高度スキルを磨きたい人

愛三工業にあまり向いていない可能性がある人は、自動運転やSDV(Software Defined Vehicle)など最先端の電子・ソフト開発に特化したい人です

メガサプライヤー(日立Astemoやボッシュ等)は、エンジンやハードウェア部品だけでなく、自動運転(AD/ADAS)、先進ブレーキ制御、SDVに関わるセントラルECUや車載AIなどの大規模開発を主導しているとされています。愛三工業は有価証券報告書(2026年3月期)によると、パワートレイン製品の基盤強化と電動化製品の開発加速を中期経営計画の柱としており、物理的なパーツ・システム設計を主軸とする点で、大規模なソフトウェアアーキテクチャ設計や車載AI開発を中心に据えるメガサプライヤーとは事業の重心が異なります。

自動車業界のデジタルシフトにおける最先端のIT・ソフトスキルを重点的に磨きたい人にとっては、愛三工業よりもメガサプライヤーの方が適した環境となる可能性があります。

参考:愛三工業「有価証券報告書

数十億〜数百億円規模の大規模プロジェクトに携わりたい人

愛三工業に向いていない可能性があるのは、数十億〜数百億円規模・数百人規模のエンジニアが関わる超大型プロジェクトを率いたい人です

愛三工業では「1人が幅広い工程を見る(マルチプレイヤー)」スキルが身につきやすい反面、競合他社(デンソー・アイシン等)ではプロジェクトのスケール(投資額・関与人数)が大きく異なると考えられます。数百人規模のエンジニアが関わる超大型プロジェクトや、世界中の自動車メーカー(VW、GM、ベンツ等)に向けたプラットフォーム開発は、愛三工業よりも規模の大きい競合企業で行われることが一般的です。

数百人規模の組織や複数国にまたがるチームを機能させる高度な組織統制(PMO・プロジェクトマネジメント)や、厳格なプロセス管理(Automotive SPICEなど)に基づいた大規模開発プロセスの運用能力を身につけたい人は、より事業規模の大きい競合企業の方が向いている可能性があります。

参考:愛三工業「有価証券報告書

愛三工業によくある質問

愛三工業への転職でよくある質問を洗い出しました。「電動化が進む中でのリスク」「面接で重視される点」「平均年収」など、気になることがある方はチェックしてみましょう。

電動化(EV化)が進む中で、愛三工業に転職・就職するリスクや懸念点はありますか?

考えられる懸念点は、主力製品である「ガソリンエンジン向け部品(燃料ポンプやスロットルボデー等)」がEV化に伴い長期的に減少するリスクです。

有価証券報告書(2026年3月期)のTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)に基づくシナリオ分析によると、1.5℃/2℃シナリオのもとでは、炭素税の導入やエンジン部品の販売量減少などにより、2030年時点で約210億円の財務的リスクが想定されています。一方で、電動化の加速にともなう業界再編や低炭素製品の拡大・開発による機会は約230億円と試算されており、リスクと機会がほぼ同規模で見積もられていることがわかります。

単純な縮小リスクとして捉えるのではなく、対応次第で収益機会にも転じ得る規模の変化であるとして、入社を検討する際はこうした定量的なシナリオ分析の内容も確認しておくとよいでしょう。

参考:愛三工業「有価証券報告書

愛三工業の面接では何が重視されますか?

面接で特に重視されるのは、「なぜ他のトヨタ系・大手サプライヤーではなく愛三工業なのか」という志望動機の明確さと、チームで製品を作り上げるコミュニケーション力です。

完成車メーカーとの直接のやり取りが多い事業特性上、論理的に説明できるかどうかが確認される傾向にあります。トヨタグループの中堅〜大手サプライヤーであるため就職難易度はやや高め〜標準的ですが、学歴フィルターは極端に厳しくなく、中堅私大や高専・工科系からの採用実績も豊富とされています。

愛三工業の平均年収はどれくらいですか?

有価証券報告書(2026年3月期)によると、愛三工業の平均年間給与は764万5,998円(平均年齢44.6歳、平均勤続年数21.7年)です。

厚生労働省による製造業の平均年収382万3,200円、全国平均396万4,800円と比べても高い水準にあり、トヨタグループ基準の安定したボーナスが支給されることも、平均年収を押し上げる一因と考えられます。

参考: 
愛三工業「有価証券報告書」 
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況

愛三工業の面接時に聞いておくべき質問

愛三工業へ転職するにあたって、面接の最後にある「逆質問」はアピールの場であると同時に、あなた自身が企業を評価する貴重なチャンスです。ここでは、愛三工業の面接時に聞いておくべき質問を3つご紹介します。

一貫したモノづくりと評価基準に関する質問(技術職)

聞き方のNG例

設計職の評価制度について教えてください。どのような基準で評価されるのでしょうか?

聞き方のお手本例

技術職において「量産立ち上げ率」や「初期不具合ゼロ件数」といった一貫した実務成果が評価基準としてどの程度反映される傾向にあるか、現場の実態を教えていただけますでしょうか。

1つ目は、技術職の評価基準に関する質問です

漠然と「どう評価されるのか」を聞くだけのオープンクエスチョンでは、面接官が何から答えるべきか迷ってしまいます。一方、お手本例のように「量産立ち上げ率」や「初期不具合ゼロ」という具体的な業務指標を挙げてYES/NOで聞くことで、面接官が迷わず一言で答えやすくなります。

愛三工業は分業化が進みすぎておらず、設計から評価、量産立ち上げまで一貫して関わるのが特徴です。有価証券報告書(2026年3月期)でも研究開発から量産立ち上げまでの一貫体制が強みとして記載されており、「量産までしっかり立ち上げられたか」という実務成果が評価に直結する環境であることがわかります。この質問により、入社後に即戦力として一貫した工程を担う意欲を持つ候補者という印象を面接官に与えられます。

顧客折衝と評価基準に関する質問(営業職)

聞き方のNG例

営業職の目標数字(ノルマ)は厳しいですか?どのような数字を追うことになりますか?

聞き方のお手本例

貴社の営業職では、受注額だけでなく「新製品の提案数」や「試作段階からの採用率」といったプロセス面も正当に評価していただける環境でしょうか?

2つ目は、営業職の評価基準に関する質問です

ノルマに対する不安や受け身な姿勢が前面に出てしまうと、面接官に「プレッシャーに弱いのではないか」という印象を与えてしまいます。一方、お手本例のようにただのノルマではなく「提案数」「採用率」という愛三工業特有の評価軸に踏み込むことで、営業の質を重視するプロ意識と企業研究の深さが同時に伝わります。

愛三工業の営業は、若手のうちからデンソーや完成車メーカーの担当者とダイレクトに折衝・提案する機会が多いとされています。決められたものを売るだけでなく、試作段階からの提案数や課題解決力が評価される環境を捉えた質問であり、この質問により、長期的な顧客関係構築を重視する提案型営業人材という印象を面接官に与えられます。

新領域への移行と現場貢献に関する質問(生産技術・製造系職)

聞き方のNG例

水素やEV部品などの新領域に配属された場合、未経験でもやっていけますか?研修などはありますか?

聞き方のお手本例

新規事業(水素・EV等)の現場では、既存の加工ノウハウを応用しつつ、主体的に「工程不良率の低減」などの改善提案を出せる人材が特に求められていますでしょうか?

3つ目は、新規事業の現場で求められる人材像に関する質問です

「教えてもらう前提」「未経験の不安」を強く出してしまうと、現場での活躍や貢献に対する当事者意識が欠けて見えてしまいます。一方、お手本例のように「工程不良率の低減」という生産現場での具体的な課題解決に触れつつ求められる人材像を確認する聞き方であれば、面接官も答えやすくなります。

有価証券報告書(2026年3月期)によると、愛三工業はエンジン部品の精密加工技術を応用し、電池セルケース・カバーや水素・アンモニアを活用した技術開発など、脱炭素・新エネルギー領域の立ち上げを進めています。

新しい生産ラインでの立ち上げ精度や不良率低減など、現場での課題解決に直結する動きが求められるフェーズにあるといえるでしょう。

参考:愛三工業「有価証券報告書

愛三工業についての詳細

愛三工業は、1938年の創業以来、自動車のエンジン制御部品を中心に事業を展開してきた自動車部品メーカーです

現在は燃料ポンプモジュールやスロットルボデー、キャニスタ、エンジンバルブなどのパワートレイン製品を主力としながら、電池セルケースや水素・アンモニア関連技術など、電動化・脱炭素領域への事業転換を進めています。国内外に連結子会社25社・非連結子会社2社・関連会社1社を持ち、日本・アジア・米州・欧州の4地域で製造・販売体制を構築しているグローバル企業でもあります。2026年4月にはトライスを完全子会社化し、事業競争力の一層の強化を図っています。

事業・仕事内容

愛三工業の事業は、自動車部品事業を中核として、地域ごとに生産・販売拠点を展開しています。

有価証券報告書(2026年3月期)によると、地域別の売上高は日本1,012億1,000万円、アジア1,357億8,000万円、米州775億9,100万円、欧州162億5,100万円(合計3,308億3,400万円)となっており、アジア・米州を含めたグローバルな事業展開が収益の柱となっていることがわかります。

セグメント売上高(2026年3月期)
日本1,012億1,000万円
アジア1,357億8,000万円
米州775億9,100万円
欧州162億5,100万円

参考:愛三工業「有価証券報告書

愛三工業の会社概要

会社名愛三工業株式会社
設立1938年12月
代表者取締役社長 加藤貴己
資本金108億7,000万円
本社所在地愛知県大府市共和町一丁目1番地の1
公式Webサイト愛三工業
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