当サイトはFactBoard株式会社が運営しています。本ページは一部PRを含みます。キヤノンマーケティングジャパンはキヤノン製品の国内販売とITソリューションを中心に事業を展開している企業です。
キヤノンマーケティングジャパンへの転職を検討している方に向けて、有価証券報告書(有報)や公開データの数字をもとに企業の経営状況から年収水準・将来性、さらに働く環境としての魅力を調査しました。
目次
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キヤノンマーケティングジャパンが気になるあなたに、製造業のおすすめ転職サイト
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|---|---|---|
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キヤノンマーケティングジャパンの転職難易度はSランクです。2025年の中途採用比率は29.3%で、新規採用者の約3割を中途採用が占めています。直近3年は27〜29%台で推移しており、新卒採用を中心に、中途採用も一定の割合で続けている状況です。
2026年10月時点の公開求人17件は、ITエンジニアと企画職に限られています。必須要件は経験年数よりも「プロジェクトリーダーやPMとして案件を率いた経験」を問うものが多い一方、意欲やIT基礎知識があれば応募できる求人もあります。IT領域で担ってきた役割を具体的に示せれば、採用されるチャンスは十分にあるといえます。
キヤノンマーケティングジャパン株式会社 転職情報
S
転職難易度
平均年収
849
万円
2025年12月
0
2,000
業界水準
573
万円
平均年齢
48.4
歳
2025年12月
20
70
業界水準
44.1
歳
平均残業時間
10.3
時間
2025年12月
0
100
業界水準
14.7
時間
離職率
1.95
%
2025年12月
0
100
業界水準
9.2
%
有休取得率
76
%
2025年12月
0
100
業界水準
72.8
%
※上記数値は全て該当企業の有価証券報告書、決算資料、公式ホームページといった公的な情報源より引用しております。
キヤノンマーケティングジャパンの転職難易度はSランクとなっています。求人では、経験年数よりも「案件を率いた経験」が重視されています。募集職種一覧によると、2026年10月時点の17件のうち、経験年数を必須要件に明記した求人は開発職の3件にとどまります。一方、プロジェクトリーダーやPM、情報システム部門のリーダーの経験を必須とする求人は9件です。このうち、基幹システムの刷新・運用を担う推進リーダーやセキュリティ・ネットワークのマネージャーなど4件は、想定年収の下限が850万円です。
ただし、リーダー経験がなくても応募できる求人もあります。基幹システム刷新の開発推進担当は構築への意欲と業務課題の整理経験、デジタル変革推進リーダーはDXへの意欲とIT基礎知識があれば応募できます。クラウド基盤やAI内製の担当も、クラウドや生成AIの知識は資格のみで可としています。年数よりも、どの立場で何を担ってきたかが問われる採用です。
転職を成功させるポイントは、誰と何を取りまとめ、どの規模の案件を率いたかを、関わった人数や予算、成果の数字で具体的に示すことです。統合報告書2026「人材戦略」では、異分野で卓越した専門性を持つ人材が能力を発揮し、事業化のスピードを高めることを次の成長の原動力に挙げています。そのため、自分の経験をITソリューション事業や社内システムの刷新でどう生かすかまで語れるかが、合否を左右するでしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパンの中途採用比率は、直近3年いずれも3割弱で推移しています。2025年は29.3%で、新規採用者の約3割が中途入社者です。ESGデータによると、2025年の単体の新規採用数は154人でした。なお、中途採用比率は新卒と中途を合わせた単体の新規採用数に対する、中途採用者の割合です。
年度 | 新規採用数 | 中途採用比率 |
|---|---|---|
2023年 | 117人 | 28% |
2024年 | 156人 | 27.1% |
2025年 | 154人 | 29.3% |
新規採用数は2023年の117人から2024年は156人へ増え、2025年も154人と同じ水準を保っています。その中で中途採用比率は27〜29%台からほとんど動いておらず、新卒と中途の両方で採用規模を広げている状況です。
ただし、厚生労働省の調査による中途採用を実施している企業の中途採用比率の平均値51.8%と比べると、キヤノンマーケティングジャパンの比率は低い水準です。採用の中心は新卒で、中途採用は現在の公開求人が示すとおり、IT領域の専門人材を補う位置づけだと考えられます。
なお、有価証券報告書(2025年12月期)によると平均勤続年数は24.6年です。厚生労働省による全国平均12.7年や卸売業平均14.5年と比べると、長い水準となっています。離職率も1.95%(2025年)と低い水準を維持しています。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「ESGデータ」
厚生労働省「中途採用・経験者採用が活躍する企業における情報公表その他取組に関する調査研究」
キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
キヤノンマーケティングジャパンの必須要件は、社内のシステムや業務を変える「社内SE・IT企画系」と、顧客向けソリューションを開発・導入する「ソリューションエンジニア系」の2系統に分かれます。2026年10月時点で確認できた17求人の必須要件は次のとおりです。
職種 | 必須要件 |
|---|---|
社内SE(基幹システムの運用・刷新) | ・基幹・業務システムの開発・導入・運用保守のリーダーやPMの経験、または業務課題の整理 |
社内SE(クラウド・セキュリティ・AI基盤) | ・サーバー |
社内SE(データ・SFA/CRM・デジタル変革) | ・マスタ |
企画職(IT戦略・映像ソリューション事業) | ・IT戦略策定や、基幹業務システム |
ソリューションエンジニア(映像ソリューション) | ・インフラ構築 |
ソリューションエンジニア(ドキュメント・クラウド開発) | ・開発経験3年以上 |
必須要件の傾向として、次の3点が読み取れます。
3つの必須要件の背景には、社内の基幹システム刷新と顧客向けのIT案件が同時に進んでいることがあります。どちらもコンサルやSIer、事業部などを束ねて進めるため、調整力と、推進役としてのリーダー経験が欠かせません。クラウドの経験は、社内システムのクラウド移行と自社クラウドサービスの開発が並行しているため、職種をまたいで求められています。
また、歓迎要件も職種によって傾向が分かれます。
歓迎要件では、課題を自ら見つける力と、新しい技術を使いこなす力が重視されています。社内SE・IT企画系の求人は、業務改革を課題の定義から担うため、「自発的な問題発見と定義、課題形成力」や論理的思考力を挙げています。また、システム刷新はパッケージや生成AIの活用が前提のため、SAPやSalesforceなどの導入経験や、AIエージェントの開発経験も歓迎されています。なお、語学要件は求人に記載されていません。
歓迎要件は必須要件を満たしたうえでの加点材料であることに留意が必要です。満たしていないだけで選考対象から外れるわけではありません。
職務経歴書では、誰と何を取りまとめ、どの規模の案件を率いたかを厚く書くと良いでしょう。必須要件の3つの傾向が、いずれも推進役としての実績を問うているためです。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパンには業種未経験からの採用実績があり、職種未経験でも応募できる求人は一部に限られます。募集職種一覧の求人票では、必須要件が業種ではなく職務経験で書かれており、デジタル変革推進リーダーやIT戦略の企画・推進リーダーでは「いずれも大手・ベンチャーは問いません」と明記しています。一方で、2026年10月時点の17件に、職種未経験可と明記した求人は確認できませんでした。ただし、基幹システム刷新の開発推進担当のように、必須要件がシステム開発の実務年数ではなく、構築への意欲と業務課題の整理経験で構成されている求人もあります。業界経験は問われませんが、多くの求人ではIT領域での実務経験が前提になると考えられます。
職種 | 業種未経験 | 職種未経験 |
|---|---|---|
社内SE(基幹システム刷新の開発推進担当) | 可 | 明記なし |
デジタル変革推進リーダー | 可 | 明記なし |
社内SE(基幹システムの運用統括リーダー) | 可 | 不可 |
グループIT戦略の企画・推進リーダー | 可 | 不可 |
映像ソリューション提案のITスペシャリスト | 可 | 不可 |
クラウドサービス開発のクラウドエンジニア | 可 | 不可 |
社員インタビューからも、異業種の出身者が前職の経験を生かして活躍していることが分かります。
たとえば、電子部品メーカーで営業を担当していた柳沢さんは、前職の営業経験を生かし、新設された事業部でソリューションセールスの即戦力として働いています。通信建設会社で通信インフラの設計構築や施工管理を担当していた青山さんも、その知見を生かして案件のプロジェクトマネジメントを担っています。
信用保証機関で中小企業への金融支援に携わっていた島崎さんは、2023年に事業推進スタッフとして入社し、職種も変わりました。前職で培った財務会計の知識が、現在の実績分析や財務目標設定の業務に活きていると話しています。なお、3人の職種には現在の公開求人にない職種も含まれます。
業界が異なっていても、前職で培った職務経験や知識を、IT領域のどの業務で生かせるかを示すことが、選考を通過するためのポイントとなるでしょう。職種を変えて応募する場合は、IT基礎知識を身につけたうえで、業務課題を整理した経験を前に出すのがおすすめです。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(ソリューションセールス 柳沢さん)」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(ソリューションエンジニア 青山さん)」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(事業推進スタッフ 島崎さん)」
キヤノンマーケティングジャパンが気になるあなたに、製造業のおすすめ転職サイト
PR「キヤノンマーケティングジャパンのような会社、いまの経歴で狙えるのか?」近い将来で転職を考えているなら、まずあなたの経験に合う転職エージェントや転職サイトを使って確認してみましょう。
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| レバテックキャリア公式サイトを見る | ・実務経験があり、キャリアアップ・年収アップを目指すITエンジニア・クリエイターの方・開発文化や技術スタックなど、現場のリアルな情報を知って転職先を選びたい方 | ・転職成功率96% ※3・ITエンジニア向け仕事探し支援サービス登録率・認知率No.1 ※4 |
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※1 2024年度中途採用シェア タイズ調べ(2025年3月までを含む) ※2 2022年〜2024年ベストエージェント賞受賞 ※3 2023年4月~2024年3月の実績 ※4 調査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社/調査方法:インターネットリサーチ/調査対象:一都三県居住・20-49歳・男女・IT専門職/回答者数:4172名/調査期間:2024年12月5日~13日 ※5 面接実施した求職者のうち内定が出た求職者の割合80.6%(2023年12月~2024年1月) ※6 就職した求職者のうち社員数1,000名以上の企業に入社した方の比率78.8%(2023年1月~2024年2月) ※7 2025年度実績 ※8 2025年度のご利用者で選考対策の実施有無を比較
キヤノンマーケティングジャパンの選考は、「書類選考→一次面接→適性検査→最終面接→内定」の流れで進むのが基本です。面接では経験やスキルに加えて、ITの力で事業と業務を変える側に回れるかが問われると考えられます。統合報告書2026「人材戦略」で「人材の高度化」を掲げ、外部の高度人材と社内の中核人材が率直に意見を交わす組織を目指しているためです。中途採用はこの「外部の高度人材」に当たるため、専門性を持ち込んだうえで、社内に対して率直に変革を提案できるかが見られると考えられます。
この章では、公開されている選考フローを整理したうえで、よくある選考の落とし穴、面接での想定質問、選考で評価されやすい伝え方を順に解説します。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパンの中途採用は、書類選考の後に一次面接、適性検査、最終面接の順で選考が進むのが基本です。キャリア採用情報の選考プロセスによると、履歴書と職務経歴書を提出したあと、会社指定のエントリーシートの提出完了をもって選考が始まります。書類選考には3週間程度かかることがあります。
一次面接は求人部門責任者と人事担当者、最終面接は求人部門担当役員と人事部門責任者が担当し、結果はそれぞれ1〜2週間程度で連絡があります。内定後は健康診断を受け、入社日は各月1日です。
応募前には、求人票に載っている中途入社者の例も参考になります。17件のうち4件に入社時の年齢や前職の職種が載っています。たとえば社内SE(グループ基幹システム刷新の開発推進担当)の募集要項では、30代前半で入社した不動産業の情報システム出身者が紹介されています。エントリーシートは選考開始の条件となるため、職務経歴書と同じ軸で志望動機を整理しておくと良いでしょう。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「キャリア採用情報」
キヤノンマーケティングジャパン「社内SE(グループ基幹システム刷新の開発推進担当)募集要項」
キヤノンマーケティングジャパンの選考を受けるうえでは、応募者が陥りがちな「選考の落とし穴」を把握しておくことが大切です。ここでは有価証券報告書や求人などの公式情報をもとに、評価されにくいアピールと評価に繋がる伝え方の違いについて解説します。なお、以下は採用情報から読み取れる評価軸に対する考察であり、実際に公表された選考基準ではありません。
「キヤノン製品への愛着」を志望動機の中心に置くと、キヤノンマーケティングジャパンでは製品を売る側に目が向き、ITで顧客の課題を解く役割を描けていない人材だと受け取られる可能性があります。
有価証券報告書(2025年12月期)によると、キヤノンマーケティングジャパンは「ITソリューション事業の収益性向上を伴った売上拡大」を対処すべき課題に掲げる一方、オフィス向け複合機の出荷台数やインクジェットプリンターのプリントボリュームの減少を事業等のリスクに挙げており、製品そのものが伸びる前提には立っていないからです。キャリア採用の募集職種一覧を見ると、2026年10月時点の公開求人17件はすべてITエンジニア系か企画系の職種で、中途採用で補おうとしているのが製品の担い手ではなくITソリューションの実務者であることがうかがえます。
そのため、製品への思いだけを語るのではなく、「前職で◯社の業務課題をITで解いた経験を、キヤノン製品とITを組み合わせた提案に活かしたい」のように、製品を入口にして顧客の課題をどう解くかを伝えるのが有効でしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
「安定して運用してきた」ことを強みとして前面に出すと、キヤノンマーケティングジャパンでは今の運用の形をそのまま引き継ぐ人材という印象を与えかねません。
募集職種一覧のキヤノンMJグループ基幹システムの運用統括リーダーの求人で、キヤノンマーケティングジャパングループでは約160の基幹業務システムをオーダーメイドで開発したものからクラウドサービス中心へ刷新しており、「システムの運用方法や体制も新たな形へと変わりつつあります」と説明されているように、維持してきた運用そのものが作り替えの対象だからです。統合報告書2026「人材戦略」を見ると、「IT化できる業務はITに委ね、アウトソース可能なものは外部に任せ、業務プロセスそのものを抜本的に見直す」とし、「現場の努力だけに頼るやり方では限界があります」と語られており、運用を人の力で守り続けることを会社自身が限界と見ていることがうかがえます。
この流れを踏まえると、止めずに回してきた実績だけを語るのではなく、「◯本の定例作業を自動化して運用を△人で回せるようにした」のように、維持した規模に加えて減らした・やめた実績を伝えるのがおすすめです。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
「要件どおりに作れる」ことを強みとして前面に出すと、キヤノンマーケティングジャパンでは社内にすでに十分ある力を持ち込む人材と見られやすくなります。
統合報告書2026「人材戦略」によると、管理職のアセスメントでは「課題達成意欲」や「計画管理能力」が他社と比べて際立って高い一方、「問題発見能力」「課題の生成」といったイノベーションに関わる能力は相対的に低いと自己分析しており、足りていないと自認しているのが実行力ではなく課題を見つけて作る力だからです。実際に募集職種一覧のデジタル変革推進リーダーの求人でも、歓迎条件に「自発的な問題発見、課題形成力」が置かれ、業務として「経営・課題形成、プロジェクト設置」が挙げられており、課題を自分で定義する役割を中途に期待していることがうかがえます。
こうした自己分析があるからこそ、決められた要件をこなした実績だけを語るのではなく、「現場のデータから◯◯の問題を自分で見つけ、△部門を巻き込んで改善テーマとして立ち上げた」のように、課題を定義して関係者を動かした経験を伝えることが効果的でしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
ここでは、キヤノンマーケティングジャパンの選考で聞かれるであろう想定質問をまとめました。応募・選考を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
面接官が知りたいのは、提案や納品で仕事が終わる立場ではなく、導入後の事業成果まで責任を持つ立場を選んでいるかどうかです。だからこそ答えるときは、前職で手が離れた場面を先に置き、当社で見届けたい成果、それを裏付ける実績の順につなげると伝わりやすくなります。
募集職種一覧のグループ基幹システム刷新の開発推進担当の求人では、「SIerでは経験できない、自ら導入したシステムによって事業成長を実感できる点」が部門の魅力として明記されています。つまり、提案力より導入後の結果を自分の成果として引き受ける姿勢が前提だと読み取れます。同求人では6,000億円規模の売上を支える基幹システムに携わるとされ、判断が事業の数字に響きます。
チェックされやすいのは、手が離れた場面の具体性、見届けたい成果の明確さ、それを支える実績の3つです。成果を追えなかった案件を1つ挙げて何が気になったかを述べ、基幹システムの刷新など見届けたい変化を1つに絞って描写しましょう。「事業会社は安定している」「上流に関わりたい」では、成果まで引き受ける覚悟が見えません。「納めたシステムが稼働後に処理時間を30%短縮したと聞き、その先に関われず物足りなかった」のように納品後の数字を添えると、導入後の責任を引き受ける人だと伝わります。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
関係者の抵抗があるなかで、業務やシステムを減らす判断を通した経験があるかを問う質問です。この点を踏まえると回答は、減らした対象と規模を先に置き、誰をどう説得したか、減らした後の効果の順に組み立てると伝わりやすくなります。
統合報告書2026「人材戦略」では、人員減少を見据えて「構造転換が急務」とし、「やらないことで済む仕事」を増やす必要があると説明されています。つまり、仕事そのものをなくす判断ができる人材が前提だと読み取れます。募集職種一覧のグループ基幹システム刷新の開発推進担当の求人でも、2027年のカットオーバーに向けて複雑化したシステムを「シンプル化・標準化・共通化」する開発に着手したとあり、減らす判断が現に求められていることがうかがえます。
チェックされやすいのは、減らした対象と規模、反対した相手を動かした手順、減らした後の効果の3つです。廃止した帳票やシステムの数を挙げて残すものと消すものの基準を述べ、反対した部門との合意を1つに絞って描写しましょう。「効率化を提案した」「無駄を見直した」では、減らす判断を自分で通したかが見えません。「月次集計を3部門で廃止し、作業を月40時間減らした」のように前後の数字を並べると、刷新の現場で仕事を減らす側に立てる人材として映るでしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
見られているのは、長く勤める社員が多い組織で、根拠を示して変化を提案し、決まった後は一体となって進められるかです。そのため回答は、違和感を裏づける事実を先に置き、合意までの進め方、合意後の動き方の順につなげると伝わりやすくなります。
有価証券報告書(2025年12月期)によると平均勤続年数は24.6年で、統合報告書2026「人材戦略」では「率直に意見を交わし」ながらも「一度決まった方針には全員が一丸となってコミット」する組織を目指すとされています。つまり、発言と決定後の足並みの両方が前提だと読み取れます。キャリア入社者インタビュー(青山さん)でも、顧客窓口の一本化を提案して採用されたが「最初は障壁もありました」とあり、定着に力が要ることがうかがえます。
チェックされやすいのは、違和感を事実で裏づける力、合意までの進め方、決定後の実行への切り替えの3つです。疑問を持った場面と顧客の声や数字での裏づけを述べ、合意までの調整を1つに絞って描写しましょう。「前職ではこうしていた」「おかしいので変えた」では、納得させた過程が見えません。「問い合わせの一次回答を2日から半日に縮め、3カ月で定着させた」のように合意後の結果まで数字で言い切れると、提案と実行の両方を担える人だと受け止めてもらえます。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(ソリューションエンジニア 青山さん)」
キヤノンマーケティングジャパンの選考を受けようと考えている方に向けて、選考で評価されやすい伝え方の参考例をお伝えします。ぜひ選考にお役立てください。
キヤノンのカメラやプリンターを、より多くのお客さまに届けたいです
製造業◯社に販売管理システムを導入した経験を活かし、キヤノン製品とITを掛け合わせてお客さまの業務課題を解く提案を担いたいです
非推奨例が不十分なのは、製品を届けること自体が会社の成長の軸ではなくなっているからです。有価証券報告書(2025年12月期)では、2026-2030長期経営構想の基本戦略に「ITソリューションとキヤノン製品事業の掛け合わせによる新しい価値の提供」が掲げられています。つまり、製品は単体で売るものではなく、ITと組み合わせて課題を解く入口として位置づけられていると読み取れます。
一方で推奨例が評価されるのは、会社が数字で示した伸ばしたい領域に自分の経験を直接つなげているからです。統合報告書2026では、ITソリューション売上を2025年の3,434億円から2030年に5,000億円へ伸ばす計画が示されています。導入実績は、この領域で何ができるかを示す材料になります。製品を入口に、どの業務課題をITで解きたいかまで語れると、成長計画の担い手として結びつけて伝えられるでしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026(価値創造の実践)」
お客さまに寄り添って信頼関係を築き、売上目標を達成してきました
◯業のお客さまの△△という業務課題に対し、□□を組み合わせた提案で処理時間を◯%短縮するところまで伴走しました
非推奨例のように売上の達成を前面に出すだけでは、顧客のどんな課題を解いたかが伝わりません。統合報告書2026「人材戦略」では、社員表彰の発表が「デバイスをどれだけ販売したか」から「顧客にどのような価値を、どのようなストーリーで提供したか」へ大きく変わったと説明されています。つまり、評価される実績の語り方が、販売量から課題解決の中身へ移っていると読み取れます。
課題を解いた中身と結果を数字で語れる点が、推奨例の評価につながります。同じ人材戦略では、「気合いや根性といった精神論に頼るのではなく」論理的な裏付けで顧客を説得できる人材を「真のプロフェッショナル」と位置づけています。統合報告書2026「経営資本の活用」でも、強みとして「深い業務理解に基づく課題解決ノウハウ」が挙げられています。顧客の課題、組み合わせた手段、改善した数字の順に語れると、業務理解を武器にする会社の強みを体現する人材だと示せます。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『経営資本の活用』」
御社の安定した環境で、長く腰を据えて働きたいです
ベテラン層が退く2030年に向けて、ITソリューション事業の中核を担える専門性を磨き、貢献し続けた結果として長く働きたいです
安定した環境で長く働きたいという語り方は、キヤノンマーケティングジャパンでは守られる側の志望と受け取られやすくなります。統合報告書2026「人材戦略」では、「会社が一方的に雇用を保障する旧来の終身雇用ではなく」、成長実感と貢献実感の結果として長く働く「シン・終身雇用」を掲げ、キャリア入社者も同様だと説明されています。つまり、長く働くことは貢献の結果として語られるべきだと読み取れます。
中核を担って貢献し続けたいという動機は、キヤノンマーケティングジャパンが人材戦略で示した年齢構成の課題と重なります。同資料では、「30代後半から40代前半の層が薄く」、中核を担うべき主力層が2030年頃に不足する見通しだと説明されています。有価証券報告書(2025年12月期)でも平均年齢は48.4歳です。この層を補うキャリア採用で、専門性を磨いて中核を担う意思を示せると、会社の課題に応える形になります。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
受託開発の経験を生かし、お客さまの要件どおりのシステムを作りたいです
受託で◯件のシステムを納めた経験を活かし、四半期ごとに更新する自社クラウドサービスを利用者の声で育てたいです
非推奨例は一見堅実ですが、納めて終わる発想では、伸ばしたいサービス型事業とずれて受け取られます。有価証券報告書(2025年12月期)は基本戦略に「サービス型事業の成長を中核とした高収益企業グループの実現」を掲げ、統合報告書2026ではサービス・アウトソーシング売上を2025年の1,013億円から2030年の2,000億円へ伸ばす計画です。つまり、納める力より育て続ける力が評価の軸だと読み取れます。
納めた件数を数字で語り、育てる側に回る意思を示せる点が、推奨例の評価につながります。募集職種一覧のクラウドサービス開発を担当するクラウドエンジニアの求人では、自社開発の「Digital Work Accelerator」を四半期ごとに更新しており、「完成されたものを守るのではなく」切り拓く人を求めるとあります。受託の経験を品質の裏付けにし、利用者の声で改善し続けたいと語れると、育てる担い手として評価されるでしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026(価値創造の実践)」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノン製品の国内販売に加えてITソリューション事業に注力する会社です。有価証券報告書(2025年12月期)によると、全社の連結売上高は6,797億9,900万円で、そのうち同事業を重要な成長の柱と位置づけています。統合報告書2026「人材戦略」では、同事業を5,000億円規模に育てる推進力として「人の力」の強化を掲げています。また募集職種一覧には、基幹システムのクラウド移行や生成AI活用を担う職種が掲載されており、事業成長と社内システムの刷新が同時に進んでいることがうかがえます。
このように事業の拡大と社内システムの刷新が並行しており、前者では顧客やパートナー、後者では社内の各部門と調整しながら進める場面が多くなります。そのため、関係者を束ねて変革を進める経験は職種を問わず積みやすく、IT・コーポレート系の職種では生成AIを業務に組み込む経験も得やすい環境と考えられます。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
得られる経験 | 身につくスキル | 対象 |
|---|---|---|
社外ベンダーや事業部を束ねて大規模プロジェクトを前に進める経験 | ベンダーコントロール力、合意形成力 | 多くの職種で共通 |
生成AIを業務や商品に組み込む経験 | 生成AIの業務適用スキル、AIを安全に活用する知識 | 多くの職種で共通 |
社内公募やFA制度を使い、次の役割に移る経験 | 自らキャリアを設計する力 | 多くの職種で共通 |
6,000億円規模の売上を支える基幹システムを刷新する経験 | 業務とシステムをシンプルにする構想力、大規模刷新のプロジェクトマネジメント力 | 社内SE |
キヤノン製品とITを組み合わせ、自社のサービスを育てる経験 | ソリューション設計力、自社サービスを改善し続ける開発力 | ソリューションエンジニア |
グループのIT投資と事業戦略を経営の視点で描く経験 | IT投資の企画・管理力、事業を構想する企画力 | 企画職 |
キヤノンマーケティングジャパンで多くの職種において経験できる要素として、主に以下の3点が挙げられます。
キヤノンマーケティングジャパンでは、多くの職種で、社内外の関係者をまとめながら大規模なプロジェクトを進める経験を積みやすい環境です。社内システムの刷新も顧客向けの案件も、自社だけでは完結しない体制で進んでいるからです。社内SE(クラウド基盤の企画構想・導入担当およびリーダー)の募集要項によると、業務にはコンサルやソリューションベンダー、SIer、システム子会社のマネジメントが含まれています。映像ソリューションの求人票でも、SI案件の導入管理や部門・関連会社との調整が業務に挙げられています。
実際、中途入社の青山さんは、受注案件を引き継ぎ、導入から保守移管まで、顧客と自社、構築SIベンダーの間でフロントに立っています。立場の違う関係者の間で案件を前に進める経験を通じて、ベンダーコントロール力や合意形成力が身につくでしょう。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「社内SE(クラウド基盤の企画構想・導入担当およびリーダー)募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「映像ソリューション提案に関わるITスペシャリスト 募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(ソリューションエンジニア 青山さん)」
キヤノンマーケティングジャパンでは、多くの職種で、生成AIを実際の業務やサービスに組み込む経験を積めます。会社として、社内の業務変革と顧客向けサービスの両方で生成AIの活用を重点施策に据えているからです。社内SE(エージェンティックAI内製施策の企画・導入担当)の募集要項によると、全社の生産性向上や意思決定の高度化に向けて、生成AIおよびエージェンティックAIを活用した業務変革に重点的に取り組んでいます。クラウド基盤の求人票でも、市民開発や生成AI、Copilot活用の全社推進が業務に含まれています。
顧客向けの開発でも、AIの活用は進んでいます。ドキュメントソリューションの開発職の求人票でも、クラウドや生成AIを「ふんだんに活用」して新たなソリューションを設計・構築すると紹介されています。社内の業務変革から顧客向けの開発まで関わることで、生成AIを業務に適用するスキルや、サービスに組み込む設計力が身につくでしょう。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「社内SE(エージェンティックAI内製施策の企画・導入担当)募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「社内SE(クラウド基盤の企画構想・導入担当およびリーダー)募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「キヤノンらしいドキュメントソリューションを創出・提供するアプリケーションエンジニア 募集要項」
キヤノンマーケティングジャパンでは、入社後も社内で次の役割を選び、移っていく経験を積みやすい環境です。会社として、社員が自ら手を挙げて異動できる仕組みを強化しているからです。統合報告書2026「人材戦略」によると、社内公募制度「JOBS」や、FA権を持つ社員が希望する職務を示して異動できる「FA制度」を設けており、部門をまたいだ異動を促す新たな施策も始めています。こうした機会は、中途採用で入社したプロフェッショナルにも同様に提供すると明記されています。
定期的な面談でも、次の役割への希望を伝えられます。数字で見るキヤノンMJによると、年に2回の上司との面接で、勤務地や業務の希望を出せる仕組みです。中途入社の島崎さんも、事業推進スタッフとして管理会計の経験を積み、今後は事業投資の領域にも取り組みたいと語っています。手を挙げて役割を選べる仕組みがあるため、自らキャリアを設計する力が鍛えられていくと考えられます。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「数字で見るキヤノンMJ」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(事業推進スタッフ 島崎さん)」
キヤノンマーケティングジャパンの中途採用で募集のある社内SE、ソリューションエンジニア、企画職において、それぞれ得られる経験・スキルは以下のとおりです。
社内SEでは、グループ全体の事業を支える基幹システムを、業務の見直しから作り替える経験を積めます。基幹システム刷新の開発推進担当の募集要項にあるとおり、多様なビジネス類型のために複雑化したシステムを、プロセスのシンプル化・標準化・共通化で作り直す方針をとっているからです。刷新の対象は6,000億円規模の売上を支える事業の土台そのもので、2027年のカットオーバーを目指しています。
刷新の範囲は、基幹システム全体に及ぶ規模です。運用統括リーダーの募集要項によると、グループでは約160の基幹業務システムが稼働しており、オーダーメイドのシステムをクラウドサービス中心へ移行しています。開発推進担当の求人票が「SIerでは経験できない」魅力として挙げるように、自ら導入したシステムが事業の成長につながるまでを見届けられます。この経験を通じて、業務とシステムをシンプルにする構想力や、大規模刷新のプロジェクトマネジメント力が身につくでしょう。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「社内SE(グループ基幹システム刷新の開発推進担当)募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「社内SE(キヤノンMJグループ基幹システムの運用統括リーダー)募集要項」
ソリューションエンジニアでは、キヤノングループの商材や自社のクラウドサービスを生かして、顧客向けのソリューションを形にする経験が得られます。映像ソリューションのITスペシャリストの募集要項にあるとおり、グループ商材に国内外の企業とのアライアンスで得た技術を組み合わせてソリューションを強化する方針をとっており、自社製品の販売にとどまらず、組み合わせの設計まで担う環境だからです。案件は主にサーバー十数台とネットワークカメラなどのIoT機器数百台の規模で、現場はオフィスビルやデータセンター、工場、鉄道、電力など多岐にわたります。
自社サービスの開発には、利用者に届けたあとも育て続ける仕事もあります。クラウドエンジニアの募集要項では、自社クラウドサービスDigital Work Acceleratorの機能追加などがキャリアパスの例です。前職のSIerで二次請負として客先に常駐していた永見さんも、入社後はこのサービスの開発で、設計や製造元、企画とのやりとりを担当しています。こうした経験を通じて、ソリューション設計力や、自社サービスを改善し続ける開発力が身につくでしょう。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「映像ソリューション提案に関わるITスペシャリスト 募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「クラウドサービス開発を担当するクラウドエンジニア 募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(ソリューションエンジニア 永見さん)」
企画職では、システムやサービスを作る側ではなく、IT投資や事業の方向性を決める側の経験が積めます。グループIT戦略の企画・推進リーダーの募集要項に「提案だけで終わらない」と記されているように、自社の成長を経営視点で追い続ける仕事だからです。具体的には、5年の長期と3年の中期のIT戦略の策定や、年次IT投資計画の策定と投資ポートフォリオの管理、投資承認審議会の企画・運営までを担います。
事業側にも、同じように方向性を描く機会があります。映像ソリューション事業をけん引する職種の募集要項は、職種名こそエンジニアですが、業務の中心はシステムデザインやサービスデザインなどのマーケティングで、映像と解析技術、AIを掛け合わせた新たなソリューションの創出を目標に掲げています。担うのは、システムデザインやサービスデザインといったマーケティング業務です。その先のキャリアとして、プロダクトマネージャーやITサービスマネージャーが示されています。企画職では、IT投資を企画・管理する力と、事業そのものを構想する力の両方を伸ばせるでしょう。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「グループIT戦略の企画・推進リーダー 募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「映像ソリューション事業をけん引するソリューションエンジニア 募集要項」
キヤノンマーケティングジャパンの平均年収は849万4,208円(2025年12月期)で、全国平均を362万8,208円、卸売業平均を436万208円上回っています。過去5年間は820万〜860万円台で推移しており、平均年齢48.4歳、平均勤続年数24.6年という経験を積んだ社員が中心の組織で、高い水準を保っています。
離職率は1.95%(2025年)で、全国平均の11.4%、卸売業平均の8.5%を下回っています。一方、新卒社員の3年間定着率は直近1年でわずかに下がっています。
有価証券報告書(2025年12月期)によると、キヤノンマーケティングジャパンの平均年収は849万4,208円です。国税庁による全国平均や卸売業平均を上回る高水準といえます。平均年齢は48.4歳と、厚生労働省による一般労働者の平均44.4歳より4歳高く、平均勤続年数も24.6年と全国平均12.7年の約2倍です。経験を積んだ社員が中心の構成であることが、この水準につながっていると考えられます。
背景には、人への投資を事業の成長と結びつける人事の方針があります。統合報告書2026「人材戦略」では、ソリューションを提供する現在は、提案する「人」の知識や顧客からの信頼がビジネスの起点だとしています。そのため、会社として人に投資し、市場価値を高めていく方針です。社員表彰制度でも、製品の販売量ではなく、顧客にどのような価値を提供したかが語られるようになったと紹介されています。付加価値の高いソリューションを担う人材を育て、評価する方針が、この給与水準を支えていると考えられます。
比較対象 | 平均年収 | 差 |
|---|---|---|
キヤノンマーケティングジャパン | 849万4,208円 | ― |
全国平均 | 486万6,000円 | +362万8,208円 |
卸売業平均 | 413万4,000円 | +436万208円 |
また、過去5年間の推移を見ると、平均年収は2021年12月期の866万8,891円から3期続けて下がり、2025年12月期に持ち直しています。一方で、会社概要によると、同じ期間に連結売上高は5,520億8,500万円から6,797億9,900万円へ伸びています。営業利益も396億9,900万円から581億8,800万円に増えました。統合報告書では、5期連続の増収増益を達成したとしています。直近期の増加は、こうした業績の拡大を背景に賞与の水準が改善した可能性があります。
なお、統合報告書によると、間もなく定年を迎える世代が厚い一方、30代後半から40代前半の層が薄い年齢構成です。業績が伸びるなかで平均年収が一時的に下がった背景には、ベテラン社員の退職や新規採用の増加といった、年齢構成の変化が影響している可能性があります。
年度 | 平均年収 | 前年度との差分 |
|---|---|---|
2025年12月期 | 849万4,208円 | +21万9,972円 |
2024年12月期 | 827万4,236円 | -7万8,401円 |
2023年12月期 | 835万2,637円 | -22万1,921円 |
2022年12月期 | 857万4,558円 | -9万4,333円 |
2021年12月期 | 866万8,891円 | ― |
出典:キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「会社概要」
国税庁「令和7年分 民間給与実態統計調査」
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
ESGデータによると、キヤノンマーケティングジャパンの離職率は1.95%(2025年)です。厚生労働省による全国平均11.4%、卸売業平均8.5%を下回る水準です。2024年は2.13%に上がったものの、2025年は再び低下しました。ただし、新卒社員の3年間定着率は、2024年の95.3%から2025年は92.1%へやや下がっています。なお、離職率は単体の数値です。
全体の離職率が低い背景には、働き続けやすい環境が整っていることがあると考えられます。数字で見るキヤノンMJによると、2025年度の平均残業時間は月10.3時間で、出社想定は50%とテレワークも活用されている状況です。中途入社の島崎さんも、テレワークや残業の少なさ、休みの多さなど、働きやすさの面でより良い環境になったと語っています。こうした環境が、離職率の低さを支えているといえます。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「ESGデータ」
厚生労働省「令和7年 雇用動向調査結果の概要」
キヤノンマーケティングジャパン「数字で見るキヤノンMJ」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(事業推進スタッフ 島崎さん)」
キヤノンマーケティングジャパンでは、週1回以上の出社を条件にテレワークができ、自宅のほか関東地方を中心としたサテライトオフィスでも働けます。中途採用の求人はいずれも東京勤務ですが、転勤時の手当が整っており、入社後に転勤する可能性はあります。勤務時間は9時から17時30分が基本で、フレックスタイム制ではなく、始業時刻を1時間ずらせる時差勤務制度があります。
福利厚生は、転勤時の手当や、最大9連休を取れるサマーバカンス・フリーバカンスなどの長期休暇制度が中心。有給休暇の取得率は全国平均を上回ります。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパンでは、週1回以上の出社を条件にテレワークができます。キャリア採用情報によると、自宅のほか関東地方を中心にあるサテライトオフィスでも勤務でき、数字で見るキヤノンMJでは出社想定を50%としています。中途入社の永見さんも、出社は週1回程度でほぼテレワークだと語っています。ただし働き方は職種で異なり、映像ソリューションのSEの募集要項では週1回の出社でリモートワークができる一方、ITスペシャリストの求人には顧客との打ち合わせや現場管理といった外勤が含まれます。リモートの頻度や外勤の有無は職種で差があるため、応募時に求人票の業務内容を確認しておくと安心です。
働く時間については、採用情報や求人票にフレックスタイム制の記載はありません。勤務時間は9時から17時30分が基本で、代わりに時差勤務制度があり、8時から16時30分、または10時から18時30分の勤務を選べます。小学校3年生までの子どもがいる社員は始業と終業をそれぞれ最大1時間短縮できますが、中途入社者の利用は入社後1年が経過してからです。休日出勤は部門で異なり、募集職種一覧の求人票では、情報システム部門は原則なし、顧客向けの開発部門は発生する場合があるとされています。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「キャリア採用情報」
キヤノンマーケティングジャパン「映像ソリューションビジネスに関わるシステムエンジニア 募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「映像ソリューション提案に関わるITスペシャリスト 募集要項」
キヤノンマーケティングジャパン「数字で見るキヤノンMJ」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(ソリューションエンジニア 永見さん)」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパンの中途採用の求人は、いずれも東京勤務です。募集職種一覧によると、2026年10月時点の17件の勤務地は、品川港南事業所、品川本社、天王洲事業所の3拠点です。ただし、キャリア採用情報の福利厚生には転勤時の手当が設けられ、勤務地を限定する制度の記載もないため、入社後に転勤する可能性はあります。
異動では、本人の希望を伝える仕組みも整っています。数字で見るキヤノンMJによると、年2回の上司との面接で勤務地や業務の希望を出せます。社内公募制度「JOBS」やFA制度もあり、自ら次の役割を選ぶこともできます。
出典:キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパン「キャリア採用情報」
キヤノンマーケティングジャパン「数字で見るキヤノンMJ」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパンには、連続5日のサマーバカンスとフリーバカンスがあり、土日を含めてそれぞれ最大9日間休めます。5年ごとに5日から16日取得できるリフレッシュ休暇や、年末年始の7連休もあり、まとまった休みを取りやすい制度です。背景にあるのは、新卒採用 FAQで示されている、健康は何よりの財産であり、仕事以外の時間も大切だとするキヤノンの「健康第一主義」です。
制度は実際によく使われています。ESGデータによると、2025年の有給休暇取得率は76%です。厚生労働省の調査による全国平均66.9%や卸売業平均59.9%を上回ります。数字で見るキヤノンMJによると、2025年度の平均残業時間も月10.3時間で、厚生労働省による全国平均の月13.2時間を下回っています。
なお、2025年のグループの男性の育児休業取得率は67%で、2021年には「プラチナくるみん」の認定も受けています。ただし、育児・介護の短時間勤務は中途入社者の場合は入社後1年が経過してから利用でき、寮や社宅の提供はありません。
カテゴリ | 福利厚生 |
|---|---|
住宅関連 | ・転勤時の赴任手当(25万円)と引越費用の実費負担 |
育児・介護関連 | ・マタニティー休業制度 |
活動・学習関連 | ・資格取得サポート(オンライン教材、受検料補助) |
その他 | ・サマーバカンス、フリーバカンス(各連続5日、土日含め最大9日間) |
出典:キヤノンマーケティングジャパン「キャリア採用情報」
キヤノンマーケティングジャパン「新卒採用 FAQ」
キヤノンマーケティングジャパン「ESGデータ」
キヤノンマーケティングジャパン「数字で見るキヤノンMJ」
厚生労働省「令和7(2025)年就労条件総合調査 結果の概況」
厚生労働省「毎月勤労統計調査 2025(令和7)年度分結果確報」
株式会社人材研究所 ディレクター
安藤 健
平均勤続年数24.6年が示す働きやすさ。若手の裁量と「進取の気性」で挑戦を後押しする企業
キヤノンマーケティングジャパンの最大の特徴は、グループ共通のDNAである「進取の気性」が根づき、年齢や経験にかかわらず若手にも大きな裁量が与えられるボトムアップの社風です。大手企業というと堅いイメージを持つかもしれませんが、失敗を恐れず、まずは提案してみる姿勢を大切にしている会社です。実際に、入社3年目の社員のアイデアが形になった事例もあり、若手の意見にも耳を傾ける風土がうかがえます。
また、「健康第一主義」を掲げ、平均残業時間は2025年時点で月10.3時間、有休取得率は76%に達しています。さらに、男性の育休取得率67%という実績や「プラチナくるみん」の取得、最長9連休となるサマーバカンス等の独自の休暇制度など、仕事とプライベートを両立できる環境が整っています。離職率は2025年時点で1.95%、平均勤続年数24.6年となっており、高い定着率にも表れています。
安定した事業基盤と手厚い支援制度のもとで、チームと協力しながら、前向きに新たな挑戦やキャリアアップを目指していきたい方に向いているかもしれませんね。
キヤノンマーケティングジャパン
求める人物像
キヤノンマーケティングジャパンは、統合報告書2026「人材戦略」で「人材の高度化」を人材戦略の中心に位置づけています。顧客を起点に課題やニーズを見つけ出し、変化を恐れずに新たなソリューションの提供へ挑戦できる中途人材が求められていると考えられます。
なお、公式の採用情報に「求める人物像」をまとめた記載はありません。以下の3点は、統合報告書や募集職種一覧、社員インタビューから読み取れる人物像です。
キヤノンマーケティングジャパンでは、変化を前向きに捉えて新しいことに挑戦できる人が求められています。統合報告書は「人材戦略に完成形はない」とし、変化を恐れず挑戦を続ける企業体を目指すと示しているためです。
有価証券報告書(2025年12月期)によると、2025年から高度ITS人材の認定を始め、生成AIの教育プログラムも追加しています。募集職種一覧の求人票でも、「新しい技術やサービスにチャレンジする意欲」が応募資格に挙げられています。選考に向けては、新しい技術や環境の変化に前向きに取り組んだ経験を語れるようにしておくと良いでしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「有価証券報告書」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
専門的な知見を持ち、それを事業の成果につなげられる人も求められています。統合報告書は、異分野で卓越した専門性を持つ人材がその能力を発揮し、事業化のスピードを高めていくことを次の成長の原動力に挙げているためです。
募集職種一覧の求人票でも、PMやPLの経験3年以上、AWSまたはAzureの実務経験2年以上など、具体的な専門経験が必須要件に並んでいます。中途入社の青山さんも、前職の通信インフラの知見を生かし、案件のプロジェクトマネジメントを担う即戦力として活躍しています。選考に向けては、自分の専門性をどの事業でどう生かせるかを具体的に語れるようにしておくと良いでしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(ソリューションエンジニア 青山さん)」
顧客を深く理解し、そこから課題やニーズを見つけられる人であることも重視されています。数字で見るキヤノンMJでは、自社ではなく顧客を主語にして考える「顧客主語」を不変の行動指針に掲げているためです。
統合報告書でも、自社の管理職は問題発見能力や課題の生成といった力が相対的に低いという分析です。募集職種一覧の求人票でも、「自発的な問題発見と定義、課題形成力」が歓迎要件に挙げられています。中途入社の柳沢さんも、お客さまとやりとりをするときはできるだけ丁寧に話を聞くことを大切にしていると語っています。
3つの人物像は、いずれも複数の公式情報で繰り返し示されている要求です。面接では、この3点のどれを自分の経験で示せるかを決めて臨むと良いでしょう。
参考:キヤノンマーケティングジャパン「数字で見るキヤノンMJ」
キヤノンマーケティングジャパン「統合報告書2026『人材戦略』」
キヤノンマーケティングジャパン「募集職種一覧」
キヤノンマーケティングジャパン「リアルボイス(ソリューションセールス 柳沢さん)」
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※1 2024年度中途採用シェア タイズ調べ(2025年3月までを含む) ※2 2022年〜2024年ベストエージェント賞受賞 ※3 2023年4月~2024年3月の実績 ※4 調査委託先:GMOリサーチ&AI株式会社/調査方法:インターネットリサーチ/調査対象:一都三県居住・20-49歳・男女・IT専門職/回答者数:4172名/調査期間:2024年12月5日~13日 ※5 面接実施した求職者のうち内定が出た求職者の割合80.6%(2023年12月~2024年1月) ※6 就職した求職者のうち社員数1,000名以上の企業に入社した方の比率78.8%(2023年1月~2024年2月) ※7 2025年度実績 ※8 2025年度のご利用者で選考対策の実施有無を比較
会社名 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 |
設立 | 1968年2月 |
代表者 | 代表取締役社長 足立 正親 |
資本金 | 733億300万円 |
本社所在地 | 東京都港区港南2-16-6 |
公式Webサイト | |
採用ページ | ・キヤノンマーケティングジャパン 採用情報 |
人事と採用のプロはこう読み解く!